コラム
デジタル終活エンディングノートを作った理由
きっかけは、身近な人の突然の死でした。残された家族が「パスワードがわからない」で困らないために。
はじめに
「デジタル終活エンディングノート」を、どなたでも無料でダウンロードできる形で公開しています。なぜこのノートを作ったのか。きっかけは、身近な人の突然の死でした。
妻のいとこの他界
昨年、妻のいとこが亡くなりました。まだまだ若く、気さくで元気な方でした。家事も仕事もバリバリこなし、職場では事務・経理をほぼひとりで担っていました。
体調が悪くなっても「風邪だろう」と思い、病院にもあまり行かずにいたところ、再受診した時にはかなり重い状態でした。ウイルス性の病気で、入院から間もなくお亡くなりになりました。
パスワードがわからない
亡くなった後、会社でパソコンを使おうとしたところ、ログインパスワードがわからず困ったそうです。ログインできたとしても、給与計算ソフトのパスワードがわからず、社員への給与支払いが滞るほどの混乱が生じました。
スマホのパスワードもわからず、写真や思い出のデータも取り出せない。スマホの契約やアプリの解約もできない。残された家族や職場の人たちが、次々と壁にぶつかりました。
同窓会の友人との別れ
今年の正月、小学校時代の恩師や同級生と同窓会を開きました。楽しく飲み、「また飲もう」と約束して別れたその友人が、その後突然亡くなりました。
あれほど元気だった人が、こんなにあっさりいなくなってしまう。これは自分自身にも起こり得ることだと、強く感じました。
「家族に迷惑をかけて死ねない」
自分自身を振り返ってみると、銀行口座・ネットバンキング・Amazon・Netflixなど、数多くの契約があります。しかし家族は、そのIDもパスワードも一切知りません。
自分でさえ、その都度メモを引っ張り出して確認しているほどです。もし自分に何かあったら、家族はどれほど困るだろうか——そう思ったとき、「とにかく紙にまとめて、保存場所だけ妻に教えておこう」と決意しました。それが、デジタル終活エンディングノートを作るきっかけです。
ノートの使い方
このノートは、終活のためだけのものではありません。日々のIDやパスワードの管理ツールとしても活用できます。「まだ終活は先の話」と思っている方にも、ぜひ日常使いしてみてほしいです。無料でダウンロードできますので、よければぜひお試しください。
おまけ:不思議な話
最後に、妻のいとこの会社の話に戻ります。パスワードがわからず困っていたその方のもとに、ある夜、亡くなった従姉が枕元に現れ、パスワードを教えてくれたそうです。
夢かと思いながら試してみたところ、なんとログインが出来たというのです。亡くなってもなお、家族や職場の人を助けたいという思い——何か心に訴えるものがある話ですね。
エンディングノートは無料でお使いいただけます。
「開く」はこのサイト上で使います。「ダウンロード」を押すと、ノートと使い方が一緒に(ZIP)保存され、インターネットがなくてもパソコン上で使えます。入力内容はご自身のパソコンに保存され、外部には送信されません。